インド悠久の美

BACK GROUND作品の背景

蓮の花が咲き乱れる湖畔で高貴な男女が杯を手に持ち戯れる姿を描いた作品。その近くには２人の侍女と孔雀、鹿の姿も見られます。また外の枠には細い金の線で装飾的な草花が描かれています。
元はインドの王侯貴族用の手描き装飾本の挿絵ページとして製作されたため裏側には物語の文章が書かれています。

POINT鑑賞ポイント

わずか10センチ四方の枠の中に驚くほど精密に描かれた人物たちは情緒的で、インド細密画の味わい深い世界を堪能することが出来ます。またこの作品は古くから伝わる個人所蔵のものだったためダメージがありますが、それすらも”味“となりインド宮廷美術の悠久の歴史を感じさせてくれます。