NAME

へーヴァジュラ

STYLE

Newari Style

PRICE

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ARTIST

ディーパック・クマール・ジョシ

MEDIUM

岩絵具 ポスターカラー
金 画布

SIZE

H60×W48cm
額装 H75×W57cm

NO

N-009

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ナショナル・エキシビジョン・1stプライズ

BACK GROUND作品の背景
「スワヤンブー・プラーナ」というネワール語で書かれた古い経典の中にある後期密教母系タントラのへーヴァジュラ尊を描いた作品。中央には8つの顔と16本の腕、4本の足を持つヘーヴァジュラ尊が彼の妃であるナイラートマー(無我女)と抱き合った姿で描かれています。16本すべての手には髑髏でできた杯を持っています。右手の杯の中には象、馬、ロバ、牛、ラクダ、人間、ライオン、猫が、左手の杯の中には地天、水天、風天、火天、月天、日天、ヤマ天、毘沙門天がそれぞれ描かれています。また4本の足のそれぞれの下にはブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ、インドラといったヒンドゥー教の神々が欲望の象徴として踏みつけられた姿で描かれています。中央下にはカトマンドゥ盆地の起源にゆかりの深い文殊菩薩が、その左右にはインドの大成就者であるティローパとナローパがこのヘーヴァジュラタントラを継承していることを示すために描かれています。へーヴジュラ尊の頭上には阿閦如来が、左右には白と緑のターラーが描かれています。
POINT鑑賞ポイント
現代ネワール様式で描かれたこの作品は1986年のネパール国立美術展覧会で大賞を受賞した作品です。特筆すべきは髑髏の杯の中の動物や神々、大成就者が座っている虎の毛皮など極めて緻密に描かれた細部です。またヘーヴァジュラ尊の左右に描かれた白、緑のターラーの美しさは格別で、それだけでそれぞれ1つの作品として成立してもおかしくないクオリティを備えています。全体的に暗めにおされられた色のトーンはネワール様式にふさわしい落ち着いた重厚感を作品に与えています。
ABOUT ARTIST作者について
作者は今や世界的に有名なディーパック・クマール・ジョシ。彼の作品はアメリカのオークランド美術館、福岡のアジア美術館をはじめ多くの美術館に収蔵されています。彼の多くのすぐれた作品の中でもこの作品は初期に描かれた傑作といえるでしょう。

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