- NAME
緑のターラー
- STYLE
Newari Style
- PRICE
¥228,000
- ARTIST
ロシャン・シャキャ
- MEDIUM
岩絵具 ポスターカラー
金 画布
- SIZE
H34×W31cm
額装 H42×W42cm
- NO
N-003
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もの想うインドの慈愛
- BACK GROUND作品の背景
- ターラーは観音菩薩が多くの生き物たちが苦しむ姿を見て流した涙から生まれたとされる慈愛の女尊。インドやチベット、ネパールでは人々の信仰を集め、古くから多くの彫刻や絵画のモチーフにされてきたたいへん人気のある女尊です。
- POINT鑑賞ポイント
- この作品はインドのパーラ朝時代(7世紀-12世紀)のスタイルで描かれています。この時代の作品は角ばった唇や切れ長な目、細くしなやかな体躯が細く力強い流麗な線で描かれるのが特徴です。12世紀から13世紀にかけてのイスラム軍のインドへの激しい侵攻でインドの仏教寺院のほとんどは破壊され、13世紀末にはインドで仏教は消滅してしまいます。それに伴って多くの経典や美術品などがネパールなどの近国に運び込まれました。このパーラ朝様式の特徴を発展させたのが現在のネパールのネワール様式といってよいでしょう。また近年になってこの時代の壁画群が北インドのラダックにあるアルチ寺院内で見つかりパーラ朝美術を知るための貴重な資料となっています。
この作品に描かれたターラーの薄い衣をまとった豊満な体躯は、愁いを帯びた表情とあいまって官能的にすらみえます。小品でありながら紀元前1世紀から続くインド仏教美術のおおらかな人間味をあますことなく表現している優れた作品。
- ABOUT ARTIST作者について
- 作者は古典ネワール様式を得意とするネワール族のロシャン・シャキャ。彼の作品はヨーロッパにおいて高い評価うけフランスなどの美術館に収蔵されています。